塩は賞味期限がなく腐らないと言われていますが本当なのでしょうか?
今回は、塩が腐らない理由について紹介します。
固まってしまった塩をサラサラに戻す方法やサラサラの状態を保つ方法もまとめましたので、ぜひ参考にしてみてください。
目次 -お好きなところからお読み下さい-
塩には賞味期限がないって本当?
塩は長期間保存をしても品質が変わらないので賞味期限もありません。
賞味期限というのは「美味しく食べることのできる期間」であり、品質が落ちない食品は賞味期限を表示義務がないのです。
塩は固まってしまうことがありますが、腐っているわけではないのでサラサラの状態に戻して使うことも可能です。
塩が腐らない理由は?
塩には賞味期限がなく、腐ることもありません。
ここでは塩が腐らない理由を2つ紹介します。
塩の浸透圧
塩が腐らないのは、塩の浸透圧にあります。
浸透圧とは、濃度の異なる液体が濃度を一定に保つために水分が濃度の低いものから高いものに移動する圧力のことを指します。
塩に雑菌が入っても、浸透圧によって雑菌の水分を奪い死滅させることができるので塩には菌が繁殖せず日持ちすることができます。
製造過程
基本、塩はイオン交換膜製塩法という製法で作られていて、電気の力で塩水の塩と水分をわけています。
塩は製造過程で不純物が入りにくいため雑菌も繁殖しないのが腐らない理由の1つです。
塩は湿気で固まることもある
塩は腐りませんが日が経つと湿気で固まってしまうことがあります。湿度の変化がある場所で保管しておくと、塩の表面が溶けて乾燥し大きな塊となってしまうのです。
塩が固まっても元の状態に戻す方法があるので捨てる必要はありません。
固まった塩をサラサラに戻す方法は?
湿気で固まった塩は以下の方法でサラサラの状態に戻すことができます。
- フライパンで炒る
- 電子レンジで温める
固まった塩はこの方法でサラサラの状態に戻すことができるのでぜひ試してみてください。
それでは、それぞれの方法を確認していきましょう。
フライパンで炒る方法
固まった塩はフライパンで炒ることで元に戻すことができます。
- 綺麗なフライパンに塩を入れる
- 弱火にしてフライ返しなどでかき混ぜながらじっくりと炒る
- サラサラになったら火を消す
- 完全に冷えたら保存容器に移し替える
塩をフライパンで炒る際は、焦げないよう火加減に気をつける必要があります。
弱火にしてフライ返しなどでかき混ぜながら炒りましょう。
また、フライパンで炒ると塩が高温になるのでやけどには注意です。塩が完全に冷めたことを確認してから保存容器に入れましょう。
電子レンジで温める
固まった塩を電子レンジでサラサラに戻す方法は以下の通りです。
- 耐熱容器に塩を入れ、蓋をせずに電子レンジに入れる
- 500W30秒ほど温める
- 塩の状態を見て加熱時間を調節
- 塩を完全に冷ます
- 塩が完全に冷めたらやさしくほぐす
- 保存容器に移し替える
固まった塩は電子レンジで簡単にサラサラの状態に戻すことができますが、高温になりやすいため火傷には注意です。
塩が完全に冷めてからやさしくかき混ぜてほぐしていきましょう。
塩をサラサラな状態に保つ方法は?
サラサラな状態の塩を保つには、次の方法をお試しください。
- 湿気を吸収するものと一緒に入れておく
- 湿気の低い冷暗所で保存する
それでは、それぞれの保存方法を確認していきましょう。
湿気を吸収するものと一緒に入れておく
塩と一緒に乾燥剤などの湿気を吸収するものを入れておくとサラサラの状態を保つことができます。
乾燥剤の他にも炒ったお米や爪楊枝、パンなども有効です。
湿気の低い冷暗所で保存する
塩は湿度の変化で固まってしまうため、湿度の低い冷暗所で保存するのが基本です。
未開封の場合であればそのままの状態で保存ができますが、開封後の塩は密閉容器に移し替えて保存しておきましょう。