牛乳は常温保存できるのかを知っていますか?
牛乳を買って常温で放置してしまったときなど、飲んでも問題ないのでしょうか?
今回は、牛乳が常温保存できるのかどうかを紹介します。
常温保存した場合の賞味期限の目安や腐るとどうなるのか、常温保存が可能といわれている「ロングライフ牛乳」についても紹介しますのでぜひ参考にしてみてくださいね。
目次 -お好きなところからお読み下さい-
牛乳は常温保存できるの?
まずは、牛乳が常温保存できるのかどうかを確認していきましょう。
牛乳は未開封でも常温NG
牛乳は未開封であっても常温保存はできません。
牛乳はとても傷みにくい食材です。
そのため15℃以上の常温で放置してしまうと未開封であっても細菌が発生し、腐敗のスピードが早まります。
また、紙パックの場合は湿度の高い場所や直射日光の当たる場所に置いたりすると傷んでしまうので注意しましょう。
牛乳でヨーグルトを作る場合は常温が可能
牛乳でヨーグルトを作る場合は常温保存が可能です。
ヨーグルトを作る過程では、牛乳に乳酸菌などの菌をつけて発酵させます。菌が乳糖を分解して乳酸を増やすことで牛乳が酸性になり細菌が繁殖しにくくなります。
そのため、自家製でヨーグルトを作るときは常温で保存しても問題がないのです。
牛乳を常温保存した場合の賞味期限は?
牛乳を常温で置いてしまった場合、何時間までなら安全に飲むことができるのでしょうか?
ここでは、常温保存した場合の賞味期限の目安を【未開封・開封後】別に紹介します。
未開封の場合
未開封の牛乳を常温保存した場合、最大半日まで日持ちします。
それ以上常温で放置してしまうと、腐敗が進んでしまうので気をつけましょう。
ただし、気温が30度以上の暑い時期は半日ももちません。すぐに傷んでしまうので、購入したらすぐに冷蔵庫で保存してください。
また、63~65℃の低温で加熱殺菌された「低温殺菌牛乳」は、一部の菌が死滅せずに残るため通常の牛乳よりも傷みやすいのが特徴です。
低温殺菌牛乳を購入した際は、未開封であっても早めに冷蔵保存することをおすすめします。
開封後の場合
一度開封した牛乳は空気中の菌が入りやすく傷みやすいので、常温で放置した牛乳は飲まないようにしましょう。
牛乳に記載されている賞味期限は未開封の状態で冷蔵した場合であるため、開封後は冷蔵保存であっても2~3日で飲みきった方が良いでしょう。
ロングライフ牛乳は常温保存できるって本当?
「ロングライフ牛乳」と呼ばれる牛乳は常温保存が可能といわれています。
なぜ常温保存が可能なのか?どれくらい常温保存できるのかをお伝えします。
未開封であれば常温保存ができる
ロングライフ牛乳は未開封であれば常温保存ができます。
常温保存が可能な理由は殺菌法にあります。
ロングライフ牛乳の殺菌法は「超高温滅菌法」と呼ばれていて、135~150℃の高温で5秒間ほど加熱して菌を死滅させます。無菌状態で紙パックに入れるため、菌の繁殖が起きません。
さらにロングライフ牛乳の紙パックには内側にアルミの層があります。直射日光による腐敗を最小限に抑えるため常温保存が可能。しかし、高温多湿での長期保存には適さないので注意しましょう。
通常の牛乳と味や栄養は変わりませんが、特殊な殺菌法と紙パックを使用しているため、比較的高値で販売されています。
常温保存した場合の賞味期限の目安は?
ロングライフ牛乳を常温保存した場合の賞味期限は以下の通りです。
- 未開封:約2ヶ月
- 開封後:常温NG
ロングライフ牛乳は未開封の状態であれば2ヶ月の長期保存が可能です。
ただし、一度開封した場合は通常の牛乳と同様、空気中の菌が入り込んでしまうので常温での保存ができなくなります。
開封後は必ず冷蔵保存をしてなるべく早く飲みきるようにしましょう。
牛乳が腐るとどうなるの?
ここからは腐った牛乳の特徴を紹介します。
- 酸っぱい臭いがする
- 分離してドロドロしている
- 黄色く変色している
- 牛乳の中に粒々がみられる
- 加熱後に分離したりダマになる
牛乳は腐ると見た目や臭いに様々な変化が現れます。
賞味期限が過ぎていたり、長く常温で放置してしまった場合は、飲む前に上記のような異変がないか必ず確かめてから飲んでください。