基本的に腐らないと言われているはちみつですが、なぜ腐らないのでしょうか?また、はちみつが腐ることはあるのでしょうか?
今回は、はちみつが腐らないと言われている理由や腐るとどうなるのか・はちみつの状態に変化があっても食べられるのかを解説します。
さらに、はちみつの賞味期限の目安と日持ちする保存方法も紹介しますので、参考にしてみてくださいね。
目次 -お好きなところからお読み下さい-
はちみつが腐らないって本当?
様々な料理の隠し味やお菓子作りに使われているはちみつですが、「はちみつは腐らない」と聞いたことありませんか?
なぜはちみつは腐らないと言われているのでしょうか?
はちみつが腐らないと言われている理由は「抗菌作用があるから」です。
ミツバチの唾液の中にグルコースオキシダーゼという酵素が含まれていて、蜜の中で過酸化水素が発生します。
過酸化水素は強い抗菌作用を持っているため、はちみつにも抗菌作用が働きます。
この抗菌作用によって、はちみつの中の雑菌が死滅するため腐らないのです。
はちみつが腐るとどうなる?
抗菌作用のあるはちみつは滅多に腐らないと言われていますが、もし腐ってしまったらどのような変化が現れるのでしょうか?
ここからは、はちみつが腐る原因と腐ったはちみつの見分け方を解説します。
はちみつが腐る原因
はちみつが腐る原因は以下の通りです。
- 純度100%のはちみつでない
- 開封後に水分・雑菌が入ってしまった
純度100%のはちみつは腐りませんが、添加物などが入っているはちみつは水分の割合が高いので腐ることがあります。
また、はちみつを開封した後瓶に中に水分が入ってしまったり、指で触れてしまった場合は雑菌が入る可能性が高まります。
腐ったはちみつの特徴
腐ったはちみつの特徴は以下の通りです。
- 白カビが生えている
- はちみつが緑色に変色している
- 酸っぱい臭い・異臭がする
- 酸味がある
はちみつが雑菌によって腐敗した場合は、白カビが生えたり、緑色に変色します。このように見た目に変化がなくてもツンとした異臭を感じたり酸味がある場合は腐っている可能性が高いのですぐに破棄しましょう。
はちみつの状態に変化があっても食べられる?
購入して日が経ったはちみつを食べるときに、生乾き臭がしたり、白い点々がある場合があります。はちみつにこのような変化があると腐っていないか心配になりますよね。
ここからは、はちみつの変化について解説していきます。
よだれ・生乾き臭がする場合
よだれ・生乾き臭がするはちみつがありますが、腐っているわけではありません。はちみつは、ミツバチが運んできた花の蜜によって臭いが違うからです。中でも、ブタクサの花の蜜が含まれたはちみつは臭いと言われています。
冷蔵庫に入れて固まってしまった場合
はちみつを冷蔵庫に入れると固まってしまうのは、結晶化が進んだからであり、腐っているわけではありません。
はちみつは14~15℃で結晶化が起こるので、冷蔵庫で保存をすると白く固まってしまいます。品質には問題ないのですが、食べるのに手間がかかってしまうので冷蔵保存せずに常温で保管しておきましょう。
白い点々がある場合
はちみつに白い点々が見られることがありますが、これははちみつのブドウ糖が結晶化されたことが原因です。
13℃以下になるとブドウ糖が結晶化して白い点々が現れます。腐っているわけではないので食べられますが、40~50℃の湯煎で温めると結晶がなくなるので、気になる方は試してみてください。
はちみつのに賞味期限はある?
基本的に腐らないと言われているはちみつですが、しっかりと賞味期限は記載されています。
はちみつの賞味期限は、未開封で2~3年ほど。
はちみつには、菌の繁殖の原因となる水分がほとんど含まれていないので非常に傷みにくい食材ではありますが、はちみつに水あめなどの添加物が含まれている場合は劣化が進むこともあるので注意しましょう。
はちみつの正しい保存方法は?
はちみつは常温保存をしましょう。
- ガラス瓶に入れる
- 高温多湿を避けて、直射日光の当たらない場所で保存する
はちみつを保存する際は、なるべくガラス瓶にいれて保存しましょう。プラスチックの容器に入れて保存をすると空気中の水分を中に通してしまう恐れがあります。