豆板醤とコチュジャンの違いとは

豆板醤とコチュジャンの違いは、辛い料理には辛味調味料の代表でもある豆板醤とコチュジャンがよく使われています。その違いは、発祥地と原材料と発酵期間になります。豆板醤は中国の四川地域発祥でそら豆と唐辛子が主な原材料で発酵は半年以上になり長いものは数年になります。それに対し、コチュジャンは朝鮮半島発祥でもち米と唐辛子が主な原材料で発酵期間は数日になります。
原材料や発酵期間の違いのため、味や辛さがそれぞれ違ってきます。豆板醤は非常に辛く鋭い強い感じです。塩気も強くコクと酸味があるのも特徴です。それに対し、コチュジャンは豆板醤ほどの辛さは強くなく、甘味を感じるのが特徴です。特に日本人向けに砂糖なども加えているためというのもあります。

「コチュジャン」は漢字でどう書くのか

韓国料理にかかせないコチュジャンは、ハングル文字で「 고추장 」と書きます。
漢字で書く場合は、「苦椒醬」となります。

「蕃椒醤」とされる場合もあります。
こちらは「みそピー」を製造している企業である、日出味噌醸造元による「商品名」です。
まだコチュジャンという名前が日本に浸透していなかった頃は、キムチがやっと日本の家庭で食べられるようになりはじめました。キムチの素をつくるためには、コチュジャンが必要でした。そのため、コチュジャンの開発が始まりました。

株式会社日出味噌醸造元によると、「苦」という漢字から苦味のイメージを与えてしまうと考えられたため、漢字を変えて販売したとのことです。
唐辛子の呼び名のひとつである「蕃椒」という漢字をあてがって、「蕃椒醤」をコチュジャンと読ませるように販売しはじめました。
一字しか違いありませんが、こちらは商品名となります。

豆板醤はダイエットにいいのか

コチュジャンに比べれば、カロリーも低めな豆板醤。
主成分である唐辛子には、辛み成分の「カプサイシン」が含まれています。
このカプサイシンには、体脂肪を燃焼する効果があり、発汗作用や血行をよくするはたらきがあります。
ほかにも、ビタミンやたんぱく質が含まれているため、ダイエット中でも良い調味料です。
ダイエット中の栄養不足にならないためにも、豆板醤入りの野菜スープを取り入れると良いでしょう。

本場中国の豆板醤には必ずしも唐辛子が含まれているとは限りませんが、日本での豆板醤には唐辛子が含まれています。

また、豆板醤を大量に摂取すると、かえって体脂肪燃焼効果が低下したり、胃腸を痛める原因にもなります。
体内での炎症をかえって悪化させるおそれがありますので、目の充血があるときや痔があるときは控えましょう。

豆板醤とコチュジャンカロリーの違い

韓国料理には欠かせない調味料であるコチュジャンと豆板醤。それぞれのカロリーについて見ていきましょう。

メーカーによってカロリーは異なってきますが、よくお店で見かける味の素のコチュジャンのカロリーは100ｇあたり180kcalです。

それに対して、豆板醤のカロリーは80kcalです。

同じ調味料であってもコチュジャンと豆板醤には100kcalもの差があるのですね。コチュジャンは甘辛いので、その分カロリーも高くなるのでしょう。

豆板醤とコチュジャンを食べすぎるとどうなる？

豆板醤とコチュジャンは発酵されており、両方とも唐辛子を使用していることからカプサイシンが入っています。発酵食品の良い面もありながら、カプサイシンの食欲増進や脂肪燃焼の効果などの良い面も持ち合わせています。
良い面ばかりの豆板醤とコチュジャンを食べ過ぎるとどうなるでしょうか？
豆板醤とコチュジャンの両方ともかなりの辛みがある調味料となります。そのため食べ過ぎてしまうと刺激物である絡みが胃腸の負担になってしまいます。そのため腹痛など起こす可能性があります。また大量の塩分を使用して製造されています。そのため塩分過多となり血圧が上昇してしまう恐れがあります。そのため生活習慣病の高血圧となってしまうかもしれません。

豆板醤とコチュジャンどっちがおすすめ？

豆板醤とコチュジャンは味や調味料の役割を考えると全く異なる調味料ですので、お互いに取替えて調理することはできません。しかし、カロリーだけで考えると豆板醤の方がカロリーは低いですので、カロリーが気になる人は豆板醤を使った料理を選ぶのをおススメします。とても辛いのでたくさん食べて汗をかいて、新陳代謝を高めることもできます。

コチュジャンはカロリーは高いですが、ビビンパなどに少しのせるだけで、グッと味がしまっておいしいです。少しつける程度であればそこまでカロリーは気にならないかもしれません。

料理の味を決める豆板醤とコチュジャン。寒い日に体を温めるために…暑い日をもっと熱くするために…と様々な使い方で楽しんでみてください。