冷やしたきゅうりをサラダにしようと切ってみたら。。。
中身が茶色くなっていた、スカスカになっていた。
こんな経験をしたことある方もいらっしゃいますよね。
茶色くなったりスカスカになったきゅうりは食べられるの?捨てた方がいい?
この記事ではそんなきゅうりの変色についてお伝えしていきます。
瑞々しさがありつつ茶色いきゅうりは低温障害が原因。
食べて問題はありませんが味や食感は落ちます。
瑞々しさがない場合は熟れ過ぎか傷み始めています。
変な匂いやブヨブヨ感がある場合は食べずに破棄してください。
空洞ができるのは水分や栄養不足が原因。
食感は劣りますが食べられます。
目次 -お好きなところからお読み下さい-
きゅうりの中身が茶色くなる原因は?食べられる?
きゅうりを切ってみたらタネの周りが茶色くなっているのをみた事がある方もいるのではないでしょうか。
茶色くはなっているけれど瑞々しさもある場合、捨てるべきかまだ食べられるのか、迷ったことありますよね。
きゅうりの中身が茶色くなる原因は3つ考えられます。
瑞々しくて種の周りだけが茶色くなっている場合は「果肉褐変症」という低温障害です。
夏野菜のきゅうりは寒さに弱い性質があります。
10度以下の場所に長期間保管されると、ストレスがかかりポリフェノールが酸化し、このような茶色に変色してしまうのです。
きゅうりを収穫してから店頭に並び、食べるところに来るまでの環境で低温障害を起こしたと考えられます。
この場合は食べられますが、味は落ちてしまいます。
2つ目の原因は、熟してきた場合です。
通常未熟なうちに収穫されて出荷されるきゅうりですが、収穫や食べるタイミングが遅く、熟しすぎると茶色くなってしまいます。
この場合も食べることはできますが、きゅうりの魅力であるパリッとした食感やみずみずしさは失われています。
3つ目は、腐食が進んでいる場合です。
水分の多いきゅうりは傷みやすい野菜です。
みずみずしさがなく、中が茶色になっていたり、変な匂いやブヨブヨと柔らかい感触になっていたら、腐り始めている可能性があります。
その場合は、食中毒の危険がありますので破棄する様にしてください。
きゅうりの中身がスカスカに空洞になる原因は?
きゅうりを切ってみたら中がスカスカに空洞になっている事があります。
これはキュウリだけに起こる現象ではなくイチゴ、ナスなどにも起こる「空洞果」という現象です。
主な原因は生育過程での水分不足やホウ素不足です。
きゅうりが育つ過程で土が渇きすぎていたり、根に障害があったりして水分がうまく吸収できない時に水分不足を起こしてしまいます。
また植物が育つのを促進したり細胞分裂を活発にする作用のあるホウ素が、たくさん実が成りすぎていたり、育ちすぎで不足してしまうときゅうりの組織が脆くなり空洞ができてしまう場合があります。
「空洞果」という現象以外でも、収穫が遅れて育ち過ぎてしまった場合にもきゅうりに空洞ができてしまう事がある様です。
いずれにしても何かの病気や腐ったりしている訳ではないので、食べることに問題はありません。
ただ食感や味が落ちているのは否めません。
きゅうりの中身が透明になる原因は?食べられる?
きゅうりを野菜室ではなく冷蔵庫に入れておいた場合に中身が透明になってしまう場合があります。
夏野菜で寒さに弱いきゅうりは、冷蔵庫の冷気で凍傷の様な状態になり透明になってしまうのです。
この場合は食べても問題ありませんが、パリッとした食感は全くありません。
透明になってぬめりが出ていたり茶色くなっている時は腐りかけの状態ですので、食べずに捨てる様にしてください。
新鮮なきゅうり見分け方と選び方
水分が多く痛みやすいきゅうり。
なるべく新鮮なものを選びたいですよね。
見分けるコツは4つ。
濃い緑色でツヤツヤしている。
表面のイボが尖っている。
持った時にしっかりとした重みを感じる。
この4点に注意することで新鮮なきゅうりを見分ける事ができます。
保存はキッチンペーパーや新聞紙で包んで、野菜室に立てて置く様にしてください。
先ほどもお伝えしたように寒すぎる場所だと冷蔵庫でも凍ってしまいますので、野菜室がない場合でも冷気の吹出口から離れた場所に保存する様にしてください。
まとめ
瑞々しいきゅうりの中身が茶色くなるのは「果肉褐変症」
低温障害によりポリフェノールが酸化して起こる現象です。
食べても問題はありませんが、味や食感は落ちます。
この状態が進んでしまうとえぐみが強く出ておいしくなくなってしまいます。
瑞々しさがなく、茶色い場合は熟れ過ぎか傷みが始まっている可能性があります。
熟れ過ぎならまだ食べられますが、ぬめりが出ていたり臭いがある場合は痛み始めていますので食べずに破棄してください。
きゅうりの中身がスカスカに空洞になるのは、栄養や水分不足が原因です。
こちらも瑞々しさがある場合は食べられます。
熟れ過ぎでも同様に空洞ができる場合があり、食べられますが食感や味は落ちています。
手軽に食べられてパリッとした食感が魅力のきゅうり。
保存方法や性質を知り、より美味しくきゅうりを楽しんでください。