魚を生食するとき、心配なのはアニサキス（寄生虫）ですが、カツオにもアニサキスはいるのでしょうか？
アニサキス食中毒のニュースが以前より多くなり、生のお刺身を食べるのに抵抗がある方も多くなってきたのではないでしょうか。
今回は、生のカツオに潜むアニサキスの危険性、見つけ方や死滅させる方法など、紹介していきます！
目次 -お好きなところからお読み下さい-
カツオにアニサキスはいる？どんな寄生虫？
アニサキスはイカやサバ、アジ、サンマなどの内臓にいる寄生虫の一種です。
アニサキスはカツオにも寄生する
カツオにも寄生するので、生きたまま口に入れて体内に入ってしまうと、数時間後にひどい吐き気や激しい痛みなどの症状が現れるアニサキス症という感染症を起こします。
アニサキスの見つけ方
アニサキスは内臓に寄生しています。
ただ、寄生していたカツオが死んでしまうとアニサキスは内臓から筋肉（身）の方に移動してくるので、体内に入るリスクが高くなります。
アニサキスは白っぽく２〜３cmくらいの長さなので、目視でもチェックすることができるので、内臓の近くをしっかりと確認しましょう。
鮮魚店や飲食店ではブラックライトを取り入れているところもあるそうです。
生のカツオを安全に食べる方法
内臓をキレイに取り除く
自分で魚を捌くときは、鮮度の高いうちに処理し、内臓に近いところをよく確認しましょう。
スーパーで売っているカツオはすでにお造りになっていたり、柵状だったりしますよね。
カツオが捌かれる前にアニサキスが内臓から筋肉（身）に移動している可能性があるので、お刺し身コーナーのカツオでもリスクはあります。
もしアニサキスなど寄生虫を発見したら、取り除いて加熱して食べましょう。
どうしても生で食べたい場合は細かく刻んで「なめろう」にしましょう。
晩酌のお供、カツオのなめろう。
カツオは血合いを取り除き、1センチ角位に細かく切ったらおろしにんにく、おろししょうが、長ネギと大葉のみじん切り混ぜる。さらに、白だしと味噌を加え包丁で叩く。（叩き加減は好みで調整、私は叩き過ぎない方が好き)あとは、小ねぎ散らして出来上がり☺️— ゆう (@k1020_st) June 3, 2021
アニサキスは冷凍で死滅する
アニサキスは低温に弱く、5℃以下で動きが鈍くなり、−20℃で24時間以上冷凍すると死滅します。
スーパーに並んでいるカツオのお刺身は「解凍」とパッケージに記載があればアニサキスの心配はありません。
アニサキスは加熱で死滅する
アニサキスは熱にも弱いので、加熱調理することで死滅させることができます。
70℃以上ならすぐに死滅し、60℃なら１分の加熱で死滅します。
カツオのたたきは安全？
カツオの美味しい食べ方といえば、“たたき”ですよね。
“たたき”にしたら、アニサキスの心配はなくなるのでしょうか？
カツオのたたきは表面を炙っているだけで、全体に火が通っていません。
筋肉（身）にアニサキスがいた場合、死滅しきれていない可能性が高く、アニサキス症のリスクはあります。
アニサキス対策をするなら、中までしっかりと火を通すステーキなどにしましょう。
アニサキスは酢漬けや塩漬けで死滅する？？
アニサキスは酸に強く、体内に入っても1週間くらい生きると言われています。
酢で締めたり、塩漬けにしても死滅しないので、お刺身や生食で食べたいときは冷凍すると安心ですよ。
まとめ
ここまで、生のカツオに潜むアニサキスのリスク、安全な食べ方など、紹介させていただきました。
カツオにアニサキスを見つけたら、適切な処理をして安全に食べましょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました！
