野菜を醤油や味噌・麹や粕などで漬ける漬物は長期保存ができるイメージがありますが、実際どれくらい日持ちするのか知っていますか?
今回は、漬物の賞味期限の目安を【市販・自家製】にわけて紹介します。
賞味期限切れの漬物は食べることができるのか・長期保存が不向きな漬物について・日持ちする保存方法もまとめましたのでぜひ参考にしてみてくださいね。
目次 -お好きなところからお読み下さい-
漬物の賞味期限の目安
まずは、漬物の賞味期限の目安を市販と自家製別に紹介します。
市販の場合
市販の漬物の賞味期限は商品によって差があり、未開封であれば一般的に30日~180日日持ちします。その中でも、惣菜売り場にあるものやパック詰めの商品は、空気が触れているため賞味期限が短い傾向にあります。
日持ちしにくい漬物には、賞味期限ではなく消費期限が記載されていることが多く、消費期限5~7日ほどの商品もあります。
漬物を購入する際は必ず記載されている日付を確認するようにしましょう。
一度開封をした市販の漬物は、酸化が進んでしまうため3日を目安に食べきりましょう。
自家製の場合
自家製の漬物は種類によって大きく異なります。
- かぶの即座漬け:当日中
- キャベツ・水なす・野沢菜の浅漬け:2日
- きゅうりのぬか漬け:3日
- にんじんのぬか漬け:4日
- 大根の甘酢漬け:7日
- 高菜の醤油漬け:7日
- 白菜の塩漬け:7日
- たくあん・ピクルス・らっきょう漬け:6ヶ月~1年
このように野菜や味付けによって賞味期限が前後しますが、どれも一週間以内です。
水分を抜いて造るたくあんや、砂糖・塩などを大量に使うピクルスやらっきょう漬けであれば、基本的に半年~1年と賞味期限が長くなります。
賞味期限の過ぎた漬物は食べられる?
漬物は賞味期限が過ぎても腐っていなければ食べることができます。
漬物は正しい方法で保存をしていれば賞味期限が多少過ぎてもすぐに腐ることは考えにくいですが、万が一のために腐ったときの特徴を把握しておく必要があります。
【腐って食べられない漬物の特徴】
- 変色している
- カビが生えている
- ドロドロしている
- アルコール臭・腐敗臭がする
- 酸味の強い味がする
漬物を食べる際は賞味期限に関わらず、上記のような特徴があらわれたらすぐに処分してください。
ぬか漬けやすぐき漬けといった乳酸菌が発酵している漬物は日が経つごとに酸味が強くなりますが、臭いや味に違和感がなければ腐っているわけではないので問題なく食べることができます。
長期保存が不向きな漬物について
日持ちするイメージのある漬物ですが、塩分濃度によって賞味期限が左右されるため、長期保存が不向きな漬物もあります。
- 即座漬け(2%):1~6時間
- 浅漬け(5%):約1~2日
- 保存用(10%):約半年
- 長期保存用(25%):半年~1年
上記のように、塩分濃度の高い漬物ほど保存期間が長くなる傾向にあります。
そのため塩分濃度の低い即座漬けや浅漬けは長期保存に不向きなので、保存期間には気をつけましょう。
漬物の日持ちする保存方法
ここからは漬物の日持ちする保存方法を紹介します。
冷蔵保存
漬物を数日中に食べきる予定のある場合は冷蔵保存が可能です。
空気が触れないように漬物をしっかりとラップで包み、密閉できる容器や袋にいれて密閉保存しましょう。漬け汁も一緒に保存をすることでさらに日持ちしやすくなります。
冷凍保存
漬物をすぐに食べきれない場合は冷凍保存をお試しください。
- 一食分ずつの小分けにする
- 漬物の水気を絞る
- ラップでしっかりと密着させる
- 密閉できる容器・袋に入れて冷凍保存する
上記の手順で正しく冷凍保存をすることで約1~2ヶ月賞味期限を延ばすことができます。
葉物野菜の漬物は冷凍をすると食感が少し変わってしまいますが、福神漬などは変わらない品質で冷凍することができます。
冷凍保存をした漬物は、電子レンジを使わずに冷蔵庫での自然解凍がおすすめです。