出汁をとったあとの昆布をそのまま捨ててしまっていませんか?
それはもったいないです!
出汁をとったあとの昆布で作る佃煮はとてもおいしいのでお勧めなんです。
昆布の佃煮を作る際に柔らかく煮るコツがあります。
そこで今回は、昆布の佃煮の
作り方
柔らかく煮るコツ
栄養価と効果
昆布の種類
についてご紹介します。
目次 -お好きなところからお読み下さい-
昆布の佃煮の作り方は?
昆布の佃煮の作り方はこちら↓↓↓
~材料~
出汁用昆布の残り:200g
濃口醤油:100ml
みりん:小さじ4
水:小さじ4
砂糖:小さじ2~3
酢:大さじ1
~作り方~
①昆布を適当な大きさに切る
②①を鍋に入れる
③調味料を入れる
④昆布と調味料を混ぜ合わせて火にかける
⑤沸騰後、弱火から中火にして煮込む
⑥約20~30分で煮汁が減ってきたら火を弱め、水分を飛ばす
⑦調味料がほとんどなくなったら完成
⑧ゴマはお好みで振りかける
出汁用の昆布が余ったら、冷凍しておき一定量がたまったら、まとめて佃煮にするのがおすすめです。
切るときは、半解凍状態で切ると扱いやすいですよ。
昆布の佃煮を柔らかく煮るコツは?
昆布の佃煮を柔らかく煮るコツはこちら↓↓↓
・酢を入れる
お酢を入れると柔らかくなるのはどうしてでしょうか?
それは、昆布の繊維質を構成するアルギン酸がお酢のアルカリ性に反応して、固くなってしまったアルギン酸を解いているからです。
ちなみに、昆布の品種によって硬さが異なることに注意が必要です。
例えば、関東地域で一般的な日高昆布はアルギン酸が比較的少ないため、お酢を加えなくても柔らかい仕上がりが一般的です。
一方で、関西地域で好まれる真昆布や利尻昆布は繊維質が豊富なため、しっかりと酢を加えないと硬くて食べにくくなります。
それで使用する昆布の種類を把握しておくことも重要です。
煮込む前に品種を確認し、適切な調理方法を選択しましょう。
どちらの昆布を使用する場合でも、お酢を加えればしっかりと柔らかく仕上げることができます。
もし手元にどの昆布かが分からない場合は、お酢の量を調整して個人の好みに合わせて硬さを調節することがおすすめです。
昆布の佃煮の栄養価と効果は?
昆布の佃煮の栄養価はこちら↓↓↓
・ナトリウム
・モリブデン
・クロム
・ビタミンK
・水溶性食物繊維
など
昆布の佃煮の効果はこちら↓↓↓
・疲労回復
・貧血予防
・中性脂肪&コレステロールの減少
・有害物質の排出促進
・美肌や美髪
昆布にはさまざまな海洋ミネラル成分が豊富に含まれています。
特に昆布に含まれるヨウ素は、海藻類の中で最も多く存在し、甲状腺ホルモンの原料として機能します。
ヨウ素は基礎代謝を活性化し、交感神経に作用してタンパク質、脂質、糖質の代謝を促進する働きがあります。
さらに、昆布には水溶性食物繊維である「アルギン酸」が多く含まれており、大腸の働きを活性化して便通を促進します。
正常な便通が維持されることで、コレステロールや腸内の有害物質が排出され、大腸ガンや動脈硬化などの病気の予防に寄与します。
昆布のヌルヌルとした特徴に含まれる成分である「フコダイン」は、多糖類の一種であり、胃の炎症や潰瘍の予防・修復を促す効果があります。
また、肝機能の向上やがん細胞の死滅を促す作用があり、がんの発生や進行を抑える効果が期待されます。
昆布の佃煮を食べると嬉しい効果がたくさん得られるので、積極的に食事に取り入れたいですね。
次に、昆布の豆知識をさらにみてみましょう。
昆布の種類
昆布の種類はこちら↓↓↓
①真昆布(まこんぶ)
昆布の王者として呼ばれ、最も贅沢なものと見做されているのが、特に南茅部(みなみかやべ)産の昆布で、これが最高級品とされています。
古くは、この昆布は幕府や将軍に献上されるほどの品質でした。
この昆布は非常に肉厚であり、上品な甘みと深いコクが特筆されます。
そのため、鍋物やお吸い物のだしに利用するほか、とろろ昆布やおぼろ昆布などの加工品としても愛されています。
生息地は主に函館周辺に広がっています。
②がごめ昆布
昔は真昆布と一緒に漁獲され、雑草藻として無視されていたそうです。
しかし、がごめ昆布に含まれる健康効果が知られるようになり、価格が急上昇しました。
この昆布には甘みがあり、とろみが最も強い特徴があります。
細かく刻んだり、とろろ昆布やおぼろ昆布として食べられています。
生産地は真昆布と同じく、函館周辺です。
③羅臼昆布(らうすこんぶ)
真昆布に次ぐ高級昆布として評価されています。
非常に濃厚な香りと甘みが際立っており、その特長から煮物や鍋物のだし用として優れています。
食用としても適していますが、その濃厚な味わいから特に関東地方で好まれています。
この昆布の生息地は、主に根室・知床周辺に広がっています。
④利尻昆布(りしりこんぶ)
真昆布や羅臼昆布に次ぐ優れた昆布とされています。
薄い塩気と硬い身が特徴的で、そのだしからはやや塩味が感じられます。
また、肉質の硬さから、とろろ昆布やおぼろ昆布の製造にも利用されます。
生産地は、主に稚内・利尻周辺となっています。
⑤日高昆布(ひだかこんぶ)
柔らかく、煮えやすい特性が際立つ昆布です。
利尻昆布よりはやや薄味ですが、広く知られた大衆的な味わいを持っています。
だしとしても利用可能ですが、その柔らかさから昆布巻きや佃煮などにもよく利用されます。
この昆布の生産地は主に日高近辺となっています。
様々な種類の昆布が存在し、それぞれの特徴があることがわかりますね。
いろんな種類の昆布の佃煮の食べ比べをするのも楽しそうですね。
まとめ
今回は昆布の佃煮の、作り方、柔らかく煮るコツ、 栄養価と効果、昆布の種類 についてご紹介させていただきました!
・出汁用の昆布が余ったら、冷凍しておき一定量がたまったら、まとめて佃煮にするのがおすすめ
・昆布の佃煮を柔らかく煮るコツは、酢を入れる
・昆布の佃煮の効果は疲労回復、貧血予防、中性脂肪&コレステロールの減少、有害物質のデトックス、肌や髪を美しくする
・昆布の種類は①真昆布(まこんぶ)②がごめ昆布③羅臼昆布(らうすこんぶ)④利尻昆布(りしりこんぶ)⑤日高昆布(ひだかこんぶ)
お酢を使って柔らかい昆布の佃煮を作ってみてくださいね。
最後までご覧いただきありがとうございました!!!