ハツとレバーの違いとは

ハツとレバーの大きな違いは部位の違いです。

ハツとレバーを合わせて「肝」として売られていることが多いですが、ハツは心臓、レバーは肝臓のことです。

２つが繋がった肝を購入した場合、ハツとレバーに切り分けて、それぞれに下処理をします。

ハツもレバーもよく水洗いをして血の部分をしっかりと洗い流し、処理したレバーは氷水につけておくと、臭みを抜く効果があります。

また、食感や味にも違いがあります。

レバーは加熱したときに生じる独特な臭いと、調理後のボソボソとした食感から、苦手方も多い食材ですが、そんな方にはハツがおすすめです。

ハツはレバーのような独特な風味はなく、とてもさっぱりとしていて食べやすい部位です。
牛や豚のハツはコリコリとしていて、鶏はプリっとした食感が楽しめます。

そしてレバーと同様に、鉄分やビタミンA.ビタミンBなどが豊富であり、栄養価の高い食材と言えるのです。

レバーの食べすぎには注意！

レバーにはビタミンAが豊富だと説明しましたが、過剰摂取は危険です。

ビタミンAが不足すると薄暗いところでものが見にくくなり、やがて夜盲症になります。

また、角膜や結膜上皮が乾燥し、皮膚や粘膜でも、乾燥や角質化が起こります。小児の場合は成長が停止する場合もあります。

しかし、脂溶性のビタミンAは過剰に摂取しても、健康障害が起こることが知られています。

ビタミンA過剰症の症状として、頭痛が挙げられますが、急性の過剰症としては脳脊髄液圧の上昇や、慢性的な過剰症として、頭蓋内圧亢進症や皮膚のはげ落ち、口唇炎、脱毛症、食欲不振、筋肉痛などの症状が見られることが知られています。

ビタミンAの過剰症は通常の食事ではほとんど起こりませんが、ビタミンAを多く含むレバーを食べすぎたり、サプリメントを利用して摂取量を超えてしまわないように注意しましょう。