ローストビーフと牛たたきの違いとは
この記事では
・ローストビーフとは
・牛たたきとは
・ローストビーフと牛たたきの違いとは
・ローストビーフは生肉ではないの?
についてまとめました。
結論!ローストビーフと牛たたきの違いは、中まで火を通すか生のままかといった点にあった!
ローストビーフは牛のブロック肉ごと表面をフライパンで焼き、その後オーブンでローストしてじっくりと中まで火を通します。
焼きあがった後は薄くスライスして、肉汁を元に作られるグレイビーソースをかけて食べるのが一般的です。
牛のたたきは、牛肉のモモ肉などの赤身の部位の表面を焼いた後に氷水で冷やし、中は生の状態です。
牛たたきはわさび醤油など、薬味や調味料をつけて食べるのが一般的とされています。
目次 -お好きなところからお読み下さい-
ローストビーフとは
ローストビーフとはイギリスの伝統料理の一つで、牛のブロック肉ごと表面をフライパンで焼き、その後オーブンでローストしてじっくりと中まで火を通した肉料理のことです。
焼きあがった後は薄くスライスして、肉汁を元に作られるグレイビーソースをかけて食べるですのが一般的です。
「ロースト」とはオーブンで長時間加熱するという意味です。
ローストすると、蒸し焼きされた肉の旨みが中で凝縮し閉じ込められます。
牛肉の部位では、脂肪分の少ないモモ肉が一般的ですが、他の部位の赤身が使われることもあります。
日本では、普段の食事で食べるというより、おせち料理やパーティーなどで華やかな料理の一品として出すことが多いです。
また、近年では丼ぶりのご飯の上に、スライスしたローストビーフをのせた「ローストビーフ丼」も、インパクトがある見た目から若い世代を中心に人気があり、生卵やマヨネーズ、などをかけて食べられています。
牛たたきとは
牛のたたきとは、牛肉のモモ肉などの赤身の部位の表面を焼いた後に氷水で冷やし、中は生の状態の肉料理です。
「たたき」とは本来、魚や肉の塊を炭火で炙ったり、フライパンなどで表面だけを焼いて火を通し、その後に氷水で冷やして締める調理法のことです。
食材を焼いて冷やした後、味を染み込ませるために表面に塩をすり込んで、手の平や包丁の腹で叩いたことから、たたきと呼ばれるようになったそうです。
中心部が生の肉だから危険なのではと心配される方も多いですが、牛肉は豚肉と違って内部には菌はいません。
しかし表面には大腸菌などが潜んでいるので、表面をしっかりと焼くことで安心して食べられるのです。
しかし長時間放置しておくと、やっぱり生には菌が繁殖しやすいので、早めに食べることがおすすめです。
ローストビーフと牛たたきの違いとは
ローストビーフと牛たたきの違いは、中まで火を通すか生のままかといった点です。
表面を先に焼くところまでは同じ工程ですが、仕上げの火の通し方に違いがあったのです。
ローストビーフは牛のブロック肉ごと表面をフライパンで焼き、その後オーブンでローストしてじっくりと中まで火を通します。
焼きあがった後は薄くスライスして、肉汁を元に作られるグレイビーソースをかけて食べるのが一般的です。
牛のたたきは、牛肉のモモ肉などの赤身の部位の表面を焼いた後に氷水で冷やし、中は生の状態です。
牛たたきはわさび醤油など、薬味や調味料をつけて食べるのが一般的とされています。
このように味付けもそれぞれに合わせたもので食されます。
ローストビーフは生肉ではないの?
ローストビーフの中心部は赤く、赤い肉汁が出ることもあり、生のままではないかと心配される方もいますが、ローストビーフは生肉ではありません。
通常、肉を加熱すると、灰色っぽい茶色に変色しますが、これは加熱したことによって肉のタンパク質が変質するからです。
ローストビーフは表面は高温で焼きますが、内側はタンパク質の熱による変質がほとんど起きない程度の低温でじっくり焼かれるので中は赤く仕上がるのです。
そして切った直後は薄いピンク色をしていますが、時間が経つと、より赤い色に変化します。
これは、肉の中のヘモグロビンが空気中の酸素に反応して赤くなったのであり、生焼けではありません。
またローストビーフをスライスすると赤い肉汁が出ますが、これは「ミオグロビン」というたんぱく質の一種で、血液ではありません。
水分とたんぱく質の一種であるミオグロビンが混ざり合った状態で溶け出てくると、まるで血液のように見えてしまうのです。