スーパーの果物コーナーで並んでいるオレンジでも、バレンシアオレンジやネーブルオレンジといったものがあります。
その違いって何かご存知ですか?
今回は、
バレンシアオレンジとは何か
ネーブルオレンジとは何か
栄養成分や効果
についてご紹介します!
目次 -お好きなところからお読み下さい-
バレンシアオレンジとは?
バレンシアオレンジは、スイートオレンジの一種です。
その名からスペインのバレンシア地方原産と思われがちですが、スペインにこの種はなく、アメリカ合衆国カリフォルニア州のサンタアナが原産です。
バレンシアの名が付く正確な理由は分かっていませんが、バレンシア地方で栽培されていたオレンジに似ていたからといわれています。
現在は、フロリダ産が最大の産地となっています。
日本でも現在では和歌山県が主な産地で、その他、神奈川と愛媛県宇和島で栽培されています。
バレンシアオレンジは、実ができてから食べられるようになるまで1年もかかります。
バレンシアオレンジが出回る時期は、カリフォルニア産が3~7月、南アフリカ産が8~10月に輸入され、春から秋にかけて多く出回ります。
バレンシアオレンジの平均的な重さは200~250gほどです。
味は、酸味が強くジューシーで、絞った果汁の劣化が遅く、加熱しても味が変わりにくいため、生食に限らず、ジュースや加工品にも適しているのが特徴です。
次にネーブルオレンジについて見てみましょう。
ネーブルオレンジとは?
ネーブルオレンジもスイートオレンジの一種で、英語では「navel orange」ですが、「navel」には、「へそ」という意味があります。
名前の由来は、へそのような出っ張りがあるので、ネーブルオレンジという名前で呼ばれるようになりました。
日本ではカリフォルニア産のネーブルオレンジが輸入されており、国内で栽培も行われています。
アメリカ産が11~4月に多く輸入され、国産は2~3月頃に出荷されるため、秋から春にかけて多く出回ります。
甘味が強くて香りが豊かなのでそのまま食べるのに向いていますが、果汁は時間が経つと苦みが出ます。
バレンシアオレンジもスイートオレンジの一種ですが、甘味が強いのはネーブルオレンジの方です。
バレンシアオレンジには、強い酸味があるため生食に向いているのはネーブルオレンジです。
ただし、果汁をそのまま置いておくとネーブルオレンジは苦みが出てしまいジュースには向いていません。
バレンシアオレンジとネーブルオレンジの種類は同じでも、見た目や特徴に違いがあることがわかりました。
次に栄養素や効果について見てみましょう。
栄養素や効果は?
バレンシアオレンジ(生)100gに含まれる主要な栄養価はこちら↓↓↓
エネルギー 42kcal
たんぱく質 1.0g
脂質 0.1g
炭水化物 9.8g
カリウム 140mg
ビタミンC 40mg
ネーブルオレンジ(生)100gに含まれる主要な栄養価はこちら↓↓↓
エネルギー 48kcal
たんぱく質 0.9g
脂質 0.1g
炭水化物 11.8g
カリウム 180mg
ビタミンC 60mg
※参照:「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」
ビタミンCが豊富
ビタミンCは強い抗酸化作用を持ち、活性酸素の発生を抑えたり、取り除く働きがあります。また、コラーゲンの生成に欠かせないビタミンで美肌効果があります。
カリウムが豊富
カリウムには、体内の余分なナトリウムを排出する働きがあります。筋肉の収縮や神経の働きにも密接にかかわる重要なミネラルのひとつです。
ヘスペリジンで生活習慣病の予防
果皮やじょうのう膜と呼ばれる袋、白い筋にはフラボノイドの一種のヘスペリジンが含まれています。
ヘスペリジンは、高血圧や動脈硬化など生活習慣病の予防に役立ちます。
オレンジには体に嬉しい栄養がいっぱい!
筋や袋は捨ててしまうことが多いですが、健康のために食べる方がいいんですね。
まとめ
今回は、バレンシアオレンジとは何か、ネーブルオレンジとは何か、栄養成分や効果についてご紹介させていただきました!
・バレンシアオレンジは、スイートオレンジの一種でアメリカ合衆国カリフォルニア州のサンタアナが原産。酸味が強くジューシーで、絞った果汁の劣化が遅く、加熱しても味が変わりにくいため、生食に限らず、ジュースや加工品にも適している。
・ネーブルオレンジも、スイートオレンジの一種でへそのような出っ張りがある。甘味が強くて香りが豊かなのでそのまま食べるのに向いているが、果汁は時間が経つと苦みが出る。
・注目の栄養素は、ビタミンC、カリウム、ヘスペリジン。
スーパーでオレンジを見かけたら、どのオレンジか確かめてみてください。
最後までご覧いただきありがとうございました!!!