くずきりとマロニーの違いとは
この記事では
・くずきりとは
・マロニーとは
・くずきりとマロニーの違いとは
・葛湯の効果
についてまとめました。
結論!くずきりとマロニーの違いは原料にあった!
似たような見た目と食感ではあるくずきりとマロニー。
しかし、くずきりは「葛」という植物の根から作られています。
マロニーはじゃがいもでんぷんを原料とし、それにコーンスターチを配合したもので、原材料はそれぞれ違うものでした。
目次 -お好きなところからお読み下さい-
くずきりとは
くずきりは「葛」という植物の根から作られています。
葛の根からデンプンを取り出し、乾燥させたものを葛粉と呼びますが、その葛粉を水で溶かして
型に入れてから加熱し板状に固めて細長く麺のように切ることで、くずきりができあがります。
葛粉は古くから体を温め血行をよくするものとして、風邪をひいたときや、胃腸不良の時に民間治療薬として使われてきました。
しかし葛粉はとても希少なので、最近ではジャガイモのでんぷんを代用することが増えてきました。
本格的に黒蜜をかけて食後のデザートとして食べられるようになったのは江戸時代の頃だったようです。
始まりは京都府で、現在もくずきりで有名な老舗和菓子店の「鍵善良房(かぎぜんよしふさ)」が発祥とされています。
くずきりは黒蜜をかけたデザートとしてはもちろん、鍋の具材など、どんな味付けにも馴染み、幅広く楽しめる食品です。
マロニーとは
マロニーはじゃがいもでんぷんを原料とし、それにコーンスターチを配合したものです。
煮くずれしにくく、味つきのよいもののして主に鍋料理などに使用されています。
1963年にマロニー株式会社が独自に開発された製品です。
実はマロニーちゃんには乾燥する前の生麺をそのままパックした「生タイプ」と、シート状にしたマロニーを麺状にカットし、乾燥させた「乾燥タイプ」があります。
生マロニーはもっちりプリプリしていて、乾燥マロニーはつるつるとした食感の違いがあります。
スーパーで購入する際には、生マロニーは豆腐やこんにゃくのコーナー周辺を、乾燥タイプのマロニーは乾物コーナーにあることが多いのでぜひ探してみてください。
マロニーといえば鍋料理で使うことが多いイメージですが、
肉じゃがや生春巻きの具材の一つとして、またマロニーを素揚げしたものに、カレー粉などをまぶしたスナックなどもマロニーのレシピとして紹介されていました。
乾燥マロニーであれば長期保存も出来るので上手に活用していけると良いですね。
くずきりとマロニーの違いとは
くずきりとマロニーの違いとして挙げられるのはやはり原料といえます。
似たような見た目と食感ではありますが、くずきりは葛という植物の根からデンプンを取り出し乾燥させた葛粉を原料としているのに対し、マロニ-はじゃがいもなどの澱粉を原料とし、そこへコーンスターチを混ぜて作られているものです。
くずきりは原材料の葛から名前がついていますが、マロニーという名前は、マロニー株式会社の社名からとった名前であり、認知度の高さに驚かされます。
「まろやかに煮える」というイメージから“マロニー”とされたという一説もあるそうです。
葛粉自体は純正のものは希少で価格も高いですが、最近ではじゃがいもでんぷんなどと合わせたものも販売されているので、それなら自宅でも気軽に食べられるでしょう。
どちらも低カロリーとされていますし、料理やデザート様々な味付けに対応できる食品です。
アレンジレシピなどを参考に、上手く活用していけると料理の幅も広がりそうです。
葛湯の効果
葛湯は葛粉をお湯で溶かして作られた飲み物で、とろみがあるため冷めにくく、昔から風邪の時に飲むと良いと重宝されてきました。
漢方薬で有名な「葛根湯」の原料にもなっている葛は、体を温める効果があるので風邪の引き始めに飲むと効果的です。
また葛湯に含まれる「でんぷん」は消化・吸収が良いので、胃腸不良の時でも安心して飲むことが出来ます。
栄養素としては葛には大豆と同じく「イソフラボン」が含まれています。
イソフラボンとは更年期障害の予防・改善に効果があるとされているもので、女性ホルモンエストロゲンと似た働きをします。
特に女性には欠かせない栄養素の一つです。
また、コラーゲンを増やしてお肌のハリを保つ働きもあるので、美容効果も期待できるでしょう。
しかしイソフラボンは一日の上限摂取量が70mg~75mgと決められているため、摂り過ぎには十分注意しなければなりません。