しらすとちりめんの違いとは
この記事では
・しらすとは
・ちりめんとは
・しらすとちりめんの違いとは
・美肌効果も期待できる【しらす】
についてまとめました。
結論!しらすとちりめんの違いは水分量にあった!
水分量の多い順に、
釜で茹でたもの…【釜揚げしらす】
茹でた後に少し乾燥させたもの…【しらす(しらす干し)】
天日干しをしてしっかり乾燥させたもの…【ちりめん(ちりめんじゃこ)】
と呼び名が変わっています。
乾燥させることで日持ちが長くなり、旨みが凝縮されるので、賞味期限や旨み、栄養価にも違いがでてきます。
目次 -お好きなところからお読み下さい-
しらすとは
シラスとはイワシ・アユ・ウナギなどの白い透明な稚魚に対して用いられる総称です。
店頭でよく見かける「シラス干し」として市場に流通するのは、カタクチイワシやマイワシの稚魚を原料魚としたものです。
シラスは主に2㎝程度の大きさまでのものを呼び、3㎝程度になると、親イワシの様に銀色の部分が見え始め、「カエリ」と呼ばれるようになります。
カエリという名前には、“卵がかえるのと同様イワシの成魚になる前”という意味があるそうです。
カエリはそのまま成長し、5㎝程度になるとイワシと呼ばれるようになります。
また地域により呼び名が異なる場合もありますが、水分量が多い順に、釜揚げシラス、しらす干し、ちりめんじゃこと呼ばれています。
シラスはたんぱく質やビタミンD、カルシウムやマグネシウムが豊富で、骨ごと食べられます。
食感はやわらかいので離乳食から取り入れることもでき、幅広い方に食べられている魚です。
ちりめんとは
ちりめん(ちりめんじゃこ)は、カタクチイワシやウルメイワシやマイワシなどイワシ類の稚魚に塩を加えて釜で茹でて、天日に干してしっかり乾燥させたものです。
釜で茹でただけのものは「釜揚げしらす」と言い、釜茹での後、少し乾燥させたものが「しらす(しらす干し)」と呼びます。
このように乾燥具合によって呼び名が変わるのです。
ちりめんじゃこの名前の由来は、小さな魚を平らに広げて干した様子が、広げた絹織物のちりめんのように見えることから来ているそうです。
地域によっては「ちりめん」「じゃこ」「おじゃこ」「かちり」と、様々な呼び方で呼ばれています。
しらすを干して作ったちりめんじゃこは、生のしらすのおよそ10倍ものビタミンDやカルシウムを含んでいます。
しらすとちりめんの違いとは
上記で説明した通り、塩茹でしただけのしらすで水分量の多いものを「釜揚げしらす」、干して7割程度の水分量にしたものを「しらす干し」、さらにしっかりと天日干しをして乾燥させたものを「ちりめんじゃこ」と呼びます。
「しらす」と「ちりめんじゃこ」の原料はどちらも同じで、イワシ類の稚魚です。
乾燥度が低いほど、軟らかくて食べやすいですが、日保ちが短いといった欠点があります。
一方、乾燥度が高いと固めとなり、ちりめんじゃこは日保ちが良くなり、うま味も凝縮されているのです。
またちりめんじゃこのカルシウムやビタミンDは生のしらすの約10倍にもなります。
より多くの栄養素を摂取したい場合は、ちりめんじゃこを食べるようにすると良いでしょう。
美肌効果も期待できる【しらす】
しらすの栄養素としてカルシウムやビタミンは良く耳にしますが、美肌効果が期待できる「エラスチン」という栄養素も注目すべき一つです。
エラスチンはお肌をもちもちにしてくれる成分だというのです。
しかし、加齢とともに減っていく成分で、不足するとシワやたるみの原因となってしまいます。
しらすを日常的に食べることでもちもちの肌を保つことに期待ができます。
さらに生姜との組み合わせでより高い美肌効果が期待できます。
しらすに含まれているエラスチンは体内で分解されやすいという特徴があるのですが、「ショウキョウ」という生姜に含まれている成分が、分解されやすいエラスチンを守る働きがあると報告されているため、しらすと生姜はとても良い組み合わせと考えられます。