和食料理に欠かせない調味料といえば、お醤油ですよね。
醤油でも、濃口や薄口など種類がありますが、その違いって何でしょうか?
そこで今回は、
濃口醤油の特徴
薄口醤油の特徴
濃口醤油と薄口醤油の使い分け
についてご紹介します!
目次 -お好きなところからお読み下さい-
濃口醤油とは?
濃口醤油は、関東を中心に広く使われてきている醤油です。
北海道から沖縄まで各地で生産されていて日本で最も一般的に用いられています。
濃口醤油 は単に塩味だけでなく、深いうま味やまろやかな甘味、さわやかな酸味、味をひきしめる苦味などのさまざまな味を合わせ持っています。
つけ醤油から料理用途まで何にでもよくあう万能調味料です。
豚の角煮やぶり大根など、青魚や肉の臭みをおさえてコクを出したいときにも使われています。
作り方は、大豆と小麦を同量入れて麹をつくり、そこに、麹量の120~130%の塩水を入れて半年から1年程度発酵熟成をさせていきます。
濃口醤油に含まれる塩分は16%です。
ちなみに、濃口醤油と薄口醤油の濃い・薄いというのは、塩分濃度ではなく醤油自体の色を表しています。
薄口醤油とは?
淡口醤油は、関西地方を中心に広く使われている醤油です。
濃口醤油より色がうすい醤油で、濃口醤油よりも塩分が高く、醤油の香りが控えめなので、料理に用いられる素材の持ち味を生かすのが特徴です。
素材の色を美しく仕上げる、炊き合わせやふくめ煮のような料理に使われます。
先ほども書いた通り、醤油の「濃口」「薄口」が表しているのは、色の濃さのことです。
薄口醤油は、淡い色をしていることから「淡口醤油」といい、「淡口」は「うすくち」と読むことから「薄口醤油」とも書かれるようになりました。
色をうすくするために、発酵・熟成中の温度を低めにし、醸造時間を短くして作られます。
塩分は、18~19%で、薄口醤油の方が濃口醤油よりも多いです。
薄口醤油の塩分が多い理由は、素材の味や色合いを活かすためです。
また、酸化して色が濃くなると、うすくち醤油の特徴である「色のうすさ」の価値が下がってしまうため、濃口醤油より賞味期限(開封前)が6ヶ月程短く設定されていることが多いようです。
それで、開封後は1ヶ月を目安に早めに使いきるようにしましょう。
濃口醤油と薄口醤油では、薄口醤油の方が塩分濃度が高いです‘٩꒰。•◡•。꒱۶’
#毎日食べ物豆知識 #醤油 pic.twitter.com/J7gqxu4BrZ— トマトさんの食物史 (@Tomato08191882) December 1, 2021
濃口醤油と薄口醤油の使い分けは?
濃口醤油と薄口醤油の使い分け方はこちら↓↓↓
濃口醤油が合う料理
濃口醤油は色が濃く、香りやコクもしっかりとしています。
それで、しっかりコクを出したい煮物や照り焼きなど、できあがりの色にこだわる必要がない料理全般で使うことができます。
料理レシピで「醤油」とある場合には、基本的に「濃口醤油」を使いましょう。
さっぱり仕上げたいお吸い物などには薄口しょうゆ、しっかりコクを出したい煮物や照り焼きなどには、濃口しょうゆがおすすめです。
薄口醤油が合う料理
薄口醤油は色が薄く、香りやコクは濃口に比べて軽めとなっています。
この「色が薄い」というのを活かして、素材の色をきれいに仕上げたい料理やさっぱり仕上げたい吸い物のつゆなどに使います。
醤油の味はつけたいけれど茶色っぽくしたくない料理には薄口醤油がおすすめです。
濃口醤油に比べて香りやコクが弱いため、少し物足りなくなりがちなので、ダシと組み合わせて使うと旨味が追加されて美味しくなります。
それぞれの特徴を活かして、自分の作りたい料理に合わせて使い分けしましょう。
まとめ
今回は、濃口醤油の特徴、薄口醤油の特徴、濃口醤油と薄口醤油の使い分けについてご紹介させていただきました!
・濃口醤油は、日本で最も一般的に用いられていて、つけ醤油から料理用途まで何にでもよくあう万能調味料。
・薄口醤油は、関西地方を中心に広く使われている醤油で濃口醤油より色がうすく、塩分が高く、醤油の香りが控えめなので、料理に用いられる素材の持ち味を生かすのが特徴。
・濃口醤油は、しっかりコクを出したい煮物や照り焼きなど、できあがりの色にこだわる必要がない料理全般で使える。薄口醤油は、素材の色をきれいに仕上げたい料理やさっぱり仕上げたい吸い物のつゆなどに使える。
違いがわかると、使い分けがしやすくなりますね。
最後までご覧いただきありがとうございました!!!