野菜と思っていたものが果物だったり、果物だと思っていたものが野菜だったりすることがありませんか?
野菜と果物の違いって一体何でしょうか?
今回は、
野菜とは何か
果物とは何か
栄養素の違い
についてご紹介します。
目次 -お好きなところからお読み下さい-
野菜とは?
野菜は「野の菜」と書くように、葉・茎・根などを食用とする野に生える草という意味で、田畑で栽培され、副食物とされる植物のことです。
一年以内に開花・結実して枯死し、その後に木化することなく肥大成長をしないため、生存期間が比較的短めなのが特徴です。
スイカやメロン、イチゴなどは、栽培方法が苗を植えて1年で収穫し、一般的な野菜と同じであるため、野菜として取り扱っています。
ただし、このような果実として利用される野菜は「果実的野菜」として、別の区別の仕方もしています。
なんとイチゴは野菜だったんですね!!
果物とは?
果物とは、木や草の果実で食用となるものの総称のことです。
農林水産省では果実のことを果樹とされていますが、果樹という呼び方が馴染まない場合には「果物」や「果実」と呼ばれています。
また、2年以上栽培する草本植物及び木本植物であって、果実を食用とするものを「果樹」として取り扱うとしています。
ちなみに栗や梅などは一般的には「果物」と思われていませんが、農水省では「果樹」として扱っているようです。
野菜と果物は、分類する明確な定義はないものの、野菜と果物を区別する際の基礎となるのは、草として生えるものか、木になるものかという違いであることのようです。
次に栄養成分の特徴についても見てみましょう。
野菜と果物の栄養成分の違いは?
野菜と果物の栄養成分はこちら↓↓↓
野菜
水分:85-95%
・食物繊維:セルロース、ヘミセルロース、ペクチン
ビタミン
緑黄色野菜:カロテン(プロビタミンA)、アスコルビン酸(ビタミンC)、チアミン(ビタミンB1)、リボフラビン(ビタミンB2)
葉菜類:葉酸、トコフェロール(ビタミンE)
ミネラル:カリウム、カルシウム、鉄
果物
水分:80-90%
・糖質:果糖(フルクトース)、ブドウ糖(グルコース)
食物繊維:プロトペクチン(未熟)、ペクチン(適熟)
ビタミン:アスコルビン酸(ビタミンC)
ミネラル:カリウム
有機酸:クエン酸、リンゴ酸、酒石酸
果物と野菜のそれぞれ水分量は野菜の方が若干多めです。
果物にはブドウ糖や果糖の糖質が多く含まれていますが、野菜にはそれらが含まれていないことがわかります。
食物繊維を見ると、セルロース・ヘミセルロースは果物には含まれておらず野菜にのみ含まれています。
また、果物にはクエン酸・酒石酸・リンゴ酸・コハク酸が野菜よりも多く含まれています。
それぞれに含まれている栄養が違うことからも野菜と果物の区別をつけることができますね。
野菜には野菜にしか含まれない栄養や、果物にしか含まれていない栄養があるので、野菜と果物をバランスよく食べるように心がけたいですね。
まとめ
今回は、野菜とは何か、果物とは何か、栄養素の違いについてご紹介させていただきました!
・野菜と果物を区別する際の基礎となるのは、草として生えるものか、木になるものかという違いである。
・野菜には野菜にしか含まれない栄養や、果物にしか含まれていない栄養がある。
野菜と果物を見分けてバランスの良い食事を心がけていきましょう。
最後までご覧いただきありがとうございました!!!