イカといえば、アニサキスが心配になりませんか?
刺し身やお寿司など、生食することも多いコウイカもアニサキスの危険性があります。
今回は、生のコウイカに潜むアニサキスの危険性、見つけ方や死滅させる方法など、紹介していきます!
目次 -お好きなところからお読み下さい-
コウイカにもいるアニサキスはどんな寄生虫?
アニサキスはイカやサバ、アジ、サンマなどの内臓にいる寄生虫の一種です。
スルメイカに比べるとアニサキスがいる確率は低いと言われていますが、コウイカにも寄生することがあります。
アニサキスが生きたまま口にして体内に入ってしまうと、数時間後にひどい吐き気や激しい痛みなどの症状が現れるアニサキス症という感染症を起こします。
アニサキスの見つけ方
アニサキスは内臓に寄生しています。
ただ、寄生していたコウイカが死んでしまうとアニサキスは内臓から筋肉(身)の方に移動してくるので、体内に入るリスクが高くなります。
アニサキスは白っぽく2〜3cmくらいの長さなので、目視でもチェックすることができるので、内臓の近くをしっかりと確認しましょう。
鮮魚店や飲食店ではブラックライトを取り入れているところもあるそうです。
肝和えに注意
コウイカの肝和え。
濃くて美味い。 pic.twitter.com/TWyDBHyvXh— K-883 (@necomaguro883) March 22, 2020
イカの身を肝和えにすると美味しいですが、肝はアニサキスの住処です。
肝の中はしっかりとチェックしましょう。
生のコウイカを安全に食べる方法
内臓をキレイに取り除く
まずは内臓をキレイに取り除きます。
自分で捌くときは、鮮度の高いうちに処理し、内臓に近いところをよく確認しましょう。
イカの身は透きとおっていますが、濁って見えるところがあったら要注意です。
もしアニサキスなど寄生虫を発見したら、取り除いてしっかりと加熱して食べることが望ましいですが、イカならではのアニサキス対策がありますよ。
細かく切り込みを入れる“飾り切り”
表面に斜めや格子状に細かく入った切り込みは、イカのお寿司でもよく見られますね。
細かく飾り切りをすることで、アニサキスが生きたまま体内に入るのを防ぎ、噛み切りやすくもなります。
アニサキスは冷凍で死滅する
アニサキスは低温に弱く、5℃以下で動きが鈍くなり、−20℃で24時間以上冷凍すると死滅します。
一般家庭では寄生虫対策として、48時間以上と長めに冷凍している方も多いです。
スーパーに並んでいる生のコウイカは「解凍」とパッケージに記載があればアニサキスの心配はありません。
アニサキスは加熱で死滅する
アニサキスは熱にも弱いので、加熱調理することで死滅させることができます。
70℃以上ならすぐに死滅し、60℃なら1分の加熱で死滅します。
中までしっかりと火を通しましょう。
アニサキスは酢漬けや塩漬けで死滅する??
アニサキスは酸に強く、体内に入っても1週間くらい生きると言われています。
墨の多いコウイカはあまり沖漬けには向きませんが、仕込んだ後冷凍保存すると寄生虫の心配はなくなります。
酢で締めたり、塩漬けにしても死滅しないので、生食で食べたいときは必ず冷凍しましょう。
まとめ
ここまで、生のコウイカに潜むアニサキスのリスク、安全な食べ方など、紹介させていただきました。
コウイカにアニサキスを見つけたら、適切な処理をして安全に食べましょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!