じゃがいもを料理しようと切った時に、じゃがいもの中かが黒くなっていたり、塊があったことはありませんか?
この記事では
じゃがいもの黒い筋や塊の原因は?
中身が黒いじゃがいもは食べられる?
じゃがいもの危険サインは?
などについてお伝えしていきます。
目次 -お好きなところからお読み下さい-
じゃがいもの黒い筋や塊の原因は?
じゃがいもの中を切った時に黒塊があったり、中身が黒く変色している事がありませんか。
これはじゃがいもの生理障害である「黒色心腐れ病(こくしょくしんぐされびょう)」か「褐色心腐れ病(かっしょくしんくされびょう)」が原因と考えられます。
黒色心腐れ病は、大雨などで畑に水が溜まり、じゃがいもが息ができずに窒息状態を起こしたり、貯蔵中の空気の回りが悪いために酸素不足になってしまった時に起こります。
また、25度以上の高温で保管された場合にも酸素不足の時と同様この状態が起きてしまいます。
褐色心腐れ病は、じゃがいもの成長過程で高温や乾燥にさらされたり、水分不足を起こしてしまった時に中心の細胞が死んでしまって起こります。
中身が黒いじゃがいもは食べられる?
黒い部分は食べても健康上の問題は心配ない様ですが、加熱しても柔らかくなることがなく、食感も見た目も悪いので取り除いて調理することをお勧めします。
じゃがいもの中に黒い塊ができるのは「黒色心腐れ病」や「褐色心腐れ病」だとお伝えしました。
それ以外にも、黒い斑点が現れる「ジフェノール化合物」という現象が起こることがあります。
じゃがいもの主成分であるジフェノールと鉄分が混ざってできる現象です。
これは生のじゃがいもでも起こりますが、加熱することでも起こることがある様です。
食べても問題はありませんが、黒い斑点の部分を取り除き、しばらく水につけてアク抜きをしてから調理する様にしてください。
黒い塊も斑点もどちらも食べる前に取り除けば問題ないので、全部を捨ててしまう必要はない様です。
じゃがいもの危険サインは?
黒い斑点や塊のあるじゃがいもは食べられることがわかりました。
では、食べない方がいいじゃがいもがあるのでしょうか?
購入してからしばらく経ってしまい、しわしわになってしまったじゃがいもはどうでしょう?
それは時間が経って水分が抜けてしまっただけで、味は落ちている可能性がありますが、食べても問題はありません。
反対に茶色い汁が出てきたり、あまりにも柔らかい時、異臭を放っているときは腐敗していますので、食べずに破棄してください。
それ以外に注意しなければいけないのは、じゃがいもの芽や根、緑色のじゃがいもです。
次に詳しくご説明します。
緑色のじゃがいもの中毒?致死量は?
腐ってしまったじゃがいも以外にも食べない方がいいじゃがいもがあります。
緑色をしているじゃがいもやじゃがいもの芽や根の部分です。
じゃがいもの芽や根元、皮に含まれる「ソラニン」や「チャコニン」を一定量以上食べると腹痛や吐き気、頭痛などの食中毒を招いてしまいます。
体重1kgに対し1mg以上の摂取で食中毒の症状が出るおそれがある様です。
これらの毒は加熱しても濃度が減ることがないので調理前にしっかりと取り除いておく必要があります。
「ソラニン」や「チャコニン」は芽だけでなく、栽培中や収穫後に光にさらされたり傷を付けられることでも増加します。
また、家庭菜園で作られ熟す前に収穫されたじゃがいもも毒の濃度が高い危険があります。
それらのじゃがいもは緑色をしていたり、切った断面が緑色をしています。
その様なじゃがいもは毒の濃度が高い危険があるので、食べずに破棄してください。
まとめ
黒い塊があるじゃがいもは「黒色心腐れ病」や「褐色心腐れ病」。
黒い斑点があるものは「ジフェノール化合物」現象だということがわかりました。
それぞれ風味は劣る可能性はありますが、その部分をしっかり取り除き、水に晒すなどの事前の処理をすることで、食べても問題はありません。
どちらも購入時に見た目で判断することは難しく、切ってみて初めて気づくことが多い様です。
もしかしたら、返品に応じてもらえるかもしれないので、レシートを持って購入したお店に問い合わせてみてもいいかもしれません。
危ないのは黒い部分のあるじゃがいもではなく、じゃがいもの芽や根、緑色をしたじゃがいもに含まれる「ソラニン」や「チャコニン」です。
適切な処理をすれば安全に食べられますので、そいういう危険があることを知った上で、必要な処理をして美味しいポテトライフを楽しみましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。