お寿司やお刺し身に欠かせない鯛にアニサキス(寄生虫)はいるのでしょうか?
年々アニサキス症の発症例が増えてきているので、魚介類を生食するのが心配な方も多いのではないでしょうか。
今回は、生の鯛に潜むアニサキスの危険性、見つけ方や死滅させる方法など、紹介していきます!
目次 -お好きなところからお読み下さい-
鯛にアニサキスはいる?どんな寄生虫?
アニサキスはイカやサバ、アジ、サンマなどの内臓にいる寄生虫の一種です。
鯛によるアニサキス症の発症例は、サバやアジなどと比べると少ないですが、全くのゼロということではありませんので、注意しましょう。
アニサキスは鯛に寄生する
鯛にも寄生するので、生きたまま口に入れて体内に入ってしまうと、数時間後にひどい吐き気や激しい痛みなどの症状が現れるアニサキス症という感染症を起こします。
アニサキスの見つけ方
アニサキスは内臓に寄生しています。
ただ、寄生していた鯛が死んでしまうとアニサキスは内臓から筋肉(身)の方に移動してくるので、体内に入るリスクが高くなります。
アニサキスは白っぽく2〜3cmくらいの長さなので、目視でもチェックすることができるので、内臓の近くをしっかりと確認しましょう。
鮮魚店や飲食店ではブラックライトを取り入れているところもあるそうです。
生の鯛を安全に食べる方法
内臓をキレイに取り除く
自分で魚を捌くときは、鮮度の高いうちに処理し、内臓に近いところをよく確認しましょう。
もしアニサキスなど寄生虫を発見したら、取り除いて加熱して食べましょう。
どうしても生で食べたい場合は細かく刻んで「なめろう」にしましょう。
鯛でなめろうは珍しい気もしますが、居酒屋ら和食のお店では、金目鯛を使ったなめろうをメニューに出しているところも多いですよ。
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— 角煮 (@Kakuni_love) June 2, 2022
アニサキスは冷凍で死滅する
アニサキスは低温に弱く、5℃以下で動きが鈍くなり、−20℃で24時間以上冷凍すると死滅します。
スーパーに並んでいる鯛の刺し身や尾頭つきは、「解凍」とパッケージに記載があればアニサキスの心配はありません。
自分で釣った鯛の場合、なるべく早く内臓を取り除いて冷凍するといいですね。
アニサキスは加熱で死滅する
アニサキスは熱にも弱いので、加熱調理することで死滅させることができます。
70℃以上ならすぐに死滅し、60℃なら1分の加熱で死滅します。
鯛茶漬けは大丈夫??
熱々のごはんに鯛のお刺し身や薬味を乗せ、出汁をかけていただく鯛茶漬けはどうでしょうか?
熱湯に近い温度の出汁をかければ、表面は大丈夫ですが、中心部まで70℃の熱が通るかは確実ではありませんね。
鯛茶漬けも解凍品のお刺し身を使うのが安全です。
アニサキスは酢漬けや塩漬けで死滅する??
アニサキスは酸に強く、体内に入っても1週間くらい生きると言われています。
酢で締めたり、塩漬けにしても死滅しないので、お刺身やカルパッチョで食べたいときは冷凍すると安心ですね。
養殖の鯛ならアニサキスの心配はない?
養殖の鯛は、餌として人工飼料を与えられているので、アニサキスがいる可能性は極めて低いです。
ただし、海で生育されているので、養殖場にオキアミやイカナゴなど、鯛の餌となる小魚が入り込んでしまうこともあります。
その中にアニサキスがいたら…養殖といえどもアニサキスがいる可能性は低いけれどもゼロではないということですね。
まとめ
ここまで、鯛を生食する場合のアニサキスのリスク、安全な食べ方などを紹介させていただきました。
鯛を生食するときはアニサキスがいないかよく確認し、見つけた場合は適切な処理をして安全に食べましょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!