通年食べられるアジですが、旬の春から夏は脂が乗っているので、できればお刺身やお寿司で食べたいですよね。
アジにはアニサキス(寄生虫)が寄生していることもあり、心配もありますが、これから旬を迎えるアジを安全でおいしいお刺身で食べるために、
アジにはアニサキスはいるの?寄生虫のリスクは?
正しい処理方法
など、紹介していきます!
目次 -お好きなところからお読み下さい-
アジはどんな魚?
アジは程よい大きさで、家庭でも捌きやすく、日本の食卓によく登場します。
生で食べる場合はお刺身や寿司、なめろうがあり、焼く、煮るといった和風の調理法以外にもアジフライなどレパートリーも様々です。
スーパーでは干物もよく売られていますね。
アジには、たんぱく質や脂質(DHA、EPA)、マグネシウム、カルシウム、カリウムなどが含まれています。
DHA、EPA
DHA→脳細胞の活性化に働きかけます。
EPA→中性脂肪値を下げる効果があります。
DHA、EPAだけでなく、むくみ解消に効果のあるカリウムなど、健康にうれしい栄養素がたくさん含まれているので、積極的に食べたい食材です。
アジにはアニサキス(寄生虫)がいる?
生のアジには寄生虫がついていることがありますが、他の魚に比べると寄生虫がいる可能性は低いと言われています。
魚介類につく主な寄生虫はアニサキスです。
白っぽく2〜3cmくらいの長さなので、よく見て確認しましょう。
アニサキスがうっかり体内に入ってしまうと、アニサキス症という感染症が起きるので、食べる前に注意する必要があります。
※サイズの大きいアジの方が寄生されやすいそうです。
アニサキスが体内に入るとどうなる??
アニサキス症
生きたアニサキスが体内に入ると、胃や腸壁に食いつき、激しい痛みに襲われます。
お刺身などを食べてから激しい腹痛や吐き気の症状が起きたら、それはアニサキス症かもしれません。
体質によっては蕁麻疹が出る場合もあるということです。
※アニサキス症は冬に発症しやすい
生のアジを安全に食べるには
アニサキスは内臓にいるので、内臓をキレイに取り除くことが必要です。
しかし、寄生していたアジが死んでしまうとアニサキスは内臓から筋肉(身)の方に移動してくるので、体内に入るリスクが高まります。
鮮度の高いうちに処理をしましょう。
アニサキスは低温に弱い
5℃以下で動きが鈍くなります。
24時間以上冷凍すると死滅するので、「解凍」とパッケージに記載があればアニサキスの心配はありません。
また、加熱調理することでも死滅します。
※マリネなどの酢漬けや塩漬けでは死滅しません
スーパーのアジにアニサキスはいる?
お刺身パックのアジ
調理前の温度管理がされているので、アニサキスがいる可能性は低いですが、ゼロではありません。
未加工のアジ
内臓にアニサキスがいる可能性はあります。
冷蔵ケースに陳列されている状態ではアニサキスの動きは鈍いので、内臓にとどまっていることが多いようです。
自宅に持ち帰るまでに温度が高くなると、アニサキスが活発に動き出し、内臓から筋肉(身)に移動していきます。
心配でつい加熱調理してしまう方もいるようですね。
刺身用鯵買ってきたけど
寄生虫怖すぎて結局味噌煮にしちゃった。— はにちゃ (@O1Rmk1) April 24, 2022
不安な場合は解凍品を購入しましょう。
正しい処理方法
少しでも鮮度の高いうちに内臓を取り除きます。
切りながら目視で細い白っぽいものがないか確認してみましょう。
※ブラックライトで照らして確認する方もいます
まとめ
ここまで、アジのアニサキスのリスクなど、紹介させていただきました。
生のアジはアニサキスがいる可能性がある
アニサキスが体内に入ると、腹痛や嘔吐など激しい痛みのアニサキス症を起こす
アニサキスは内臓にいるが、寄生していた魚が死んだり温度が高くなると筋肉(身)に移動する
生のアジは低温を保ち、少しでも早く処理をする
一度冷凍され「解凍」の表示があるものはアニサキスの心配なし
アジをはじめ、生の魚介類には寄生虫のリスクがつきものですが、適切な処理をすることで安全に生のお刺身が食べられますよ。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!